地域コーディネーター養成講座基礎編第1回「地域の一員としてできること」


開催日時  2016年3月5日(土)9:30~12:00

講   師  中村和憲さん(料理研究家・食育アドバイザー、作曲家)

受講人数  24名 (男性5名:女性19名)

 

 

 

第1回目は「地域の一員としてできること」というテーマで料理研究家で作曲家でもある中村和憲さんにご講演いただきました。

 

中村さんは、奥さんと5人の子ども(25歳長女・3歳長男・21歳次女・17歳三女・6歳の次男)の7人家族です。5人の子育て経験から、親だけでなく、地域の方々に出会い、さまざまなプロセスや体験をさせる場を持たせることも大切だとお話しされました。

 

10数年前から「子どもたちのため」という思いでPTA活動に関わっているそうです。この「地域」という足場が、ご自身の仕事や家庭生活を潤していくようになったとおっしゃいます。多忙を極める仕事と、家庭だけの往復だと得られない、様々な人間関係や価値観に出会い、また、自分の新たな役割にも気づけたと。自分自身もそうだったように、「人は人のつながりの中で育つ」ことを実感され、特に子どもはこのような社会環境に影響を受けやすいということに気付けたそうです。

 

いま、同じ時代を生きている私たち大人と子どもたち、でも、世の中の見え方は違うと。生きてきた時代が「違う」からこそ、価値観も考え方も違って当たり前なんだと強調します。だからこそ、意図して「体験をさせる」ことや、意図して言葉で伝える、「密なコミュニケーション」が必要であることを付け加えました。そのような「違い」を認識した上で、私たちの立ち位置を考え応援することが大人・親の役割であると言います。

 

中村さんから地域コーディネーターを目指す方へメッセージ

◎人生は思い通りにならないけれど、思った通り(方向)になっていく

◎だからこそ、自分の現在地・・・満足していること、足りないこと等を知るために、自分自身を振り返ろう

◎目に見えないものが増えているからこそ、「言葉に出してみよう」

◎自分の、我が子の幸せを願うのであれば、他者の幸せを願うこと。それは仕事や家庭でない多くは「第3の足場」を持つことからはじまる。

 

第3の足場を複数持ち、遠回りしながらも自分のやりたいことにたどり着きつつある中村さんだからこその、経験から得られたメッセージがたくさんありました。受講者の皆さんの、それぞれの持ち場・役割を認識するきっかけになったのではないでしょうか。